2017/07/03 21:25

以下に各商品の引用元を記します。なお、書誌情報内の発行年は初版発行年を記していますので、商品自体の印刷年とは異なる場合があります。



「彼の誇りはあらゆる動作、筋肉の動きのひとつひとつにまで現れている。」ジャック・ロンドン『荒野の呼び声』(海保眞夫訳、岩波書店、1997年)
「仔犬が身体を寄せ合っているように、くつろいで、仲良く、平凡に、凡庸に、野心なく生きること。」辻邦生『安土往還期』(新潮社、1972年)
「少年は海を見たり、火を見たりすると、そこに永遠の力を感じて、いつも静かになった。」パウロ・コエーリョ『アルケミスト  夢を旅した少年』(山川紘矢・山川亜希子訳、KADOKAWA、1997年)
「たとえば、青いズボンにオレンジのシャツは道化みたいで、ピンクのセーターに赤いスカートをはくと砂糖菓子にみえる」いしいしんじ『麦ふみクーチェ』(新潮社、2005年)
「 三味線はその場で舌噛んで死ななならんのやで」有吉佐和子『一の糸』(新潮社、1974年)
「地球の美しさは、そこに、そこだけに生命があることからくるのだろう。」立花隆『宇宙からの帰還』(中央公論新社、1985年)
「自分を表現しきると、そこには神様が宿るんだって……」田口ランディ『ひかりのあめふるしま  屋久島』(幻冬社、2001年)
「手が世界にふれるとき身体の中でどんなざわめきが起こっているのか……それを知りたい。」飛浩隆『ラギッド・ガール』(早川書房、2010年)
「ところで、私は何回、生まれ変わったんでしょうか。」森下典子『前世への冒険  ルネサンスの天才彫刻家を追って』(光文社、2006年)
「なんでわざわざ傷つきに、そして人を傷つけに歩き出さなければならないんだろう。」梨木香歩『裏庭』(新潮社、2001年)
「無知だからこそ、奴らは地獄の蓋を開けた。」平山夢明『ダイナー』(ポプラ社、2012年)
「一瞬の夢と承知で惚れる承知で拘る、それが粋ってものじゃねェかい。」京極夏彦『巷説百物語』(KADOKAWA、2003年)
「人とは、いつか、死ぬがよいのだな」夢枕獏『陰陽師』(文藝春秋、1991年)
「かつて人類には、わたしがわたしであるという思い込みが必要だった。」伊藤計劃『ハーモニー』(早川書房、2010年)
「詩人は、今日いるお金のほかは、お金というものをばかにする人々です。」ジェームズ・バリー『ピーター・パン』(本多顕彰訳、新潮社、1953年)
「彼の行為と生活は彼の説教より重要だ。」ヘッセ『シッダールタ』(高橋健二訳、新潮社、1971年)
魚あれば魚を観る、青菜のことは青菜にたずね、春夏秋冬。」辰巳芳子『味覚旬月』(筑摩書房、2005年)
命の光こそわが歓び、私は望みを決して捨てない。」エウリピデス『ギリシア悲劇III エウリピデス(上)』(松平千秋他訳、筑摩書房、1986年)
けれど、おれはやつを殺さなくてはならない、そのためには、おれは強くならなければいけないんだ。」ヘミングウェイ『老人と海』(福田恆存訳、新潮社、1966年)
人間をこえた神秘にかかわる性格と、人間的な理性にかかわる性格と、『易』はこの二つの顔をそなえている。」金谷治『易の話』(講談社、2003年)
「要するに、その夏ははやく過ぎて、またじきに次の夏が来た、ということができる。」カミュ『異邦人』(窪田啓作訳、新潮社、1954年)
今の私がちょうどそれなのよ、魔がさしてしまったのね」チェーホフ『かわいい女・犬を連れた奥さん』(小笠原豊樹訳、新潮社、1970年)
「遠い昔に嗅いだ、風や水、雨の匂いが、その時の感情と一つになって、ふっと立ち現われ、煙のように消えていく。」森下典子『日日是好日:「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』(新潮社、2008年)
この世の月は消えても、歌のなかに花の好さ、月の好さは留まる。」辻邦生『西行花伝』(新潮社、1999年)
走れ飛ばせの夕べに引かへて、明けの別れに夢をのせ行く車の淋しさよ」樋口一葉『にごりえ・たけくらべ』(新潮社、1949年)
「森をああして歩きながら、それぞれの深いところでは、みんなおそらくわかっていたのだと思う。」いしいしんじ『みずうみ』(河出書房新社、2010年)
世界じゅう探したって、あんな素頓狂な男を見つけることはできないと思いますね。」モリエール『町人貴族』(鈴木力衛訳、岩波書店、1955年)
ぼくには希望も、支えてゆくべき生活もなかった。しかしぼくは静かに充足していた。」大江健三郎『見るまえに跳べ』(新潮社、1974年)
「人間はその子や孫に、そっくり瓜二つを生むとはかぎらないようだけれど、花や木はまるまるそのまんまの姿で生え替わってくる。」石牟礼道子『食べごしらえ おままごと』(中央公論新社、2012年)
怒りの顔が美しいのは美人ばかりと限らない。」幸田文『流れる』(新潮社、1957年)

「パリは芸術家をたらしこみ、やさしく抱きしめるふりをして、ある日突然捨てるのだ。」中山可穂『サグラダ・ファミリア[聖家族]』(新潮社、2001年)

「「意味」は、自分が行った行為に対するフィードバックによって生成される。」西村佳哲『自分の仕事をつくる』(筑摩書房、2009年)

「自分や、自分に関わる人たち以外のことを祈ったのは、生まれて初めてだったのである。」石田ゆうすけ『行かずに死ねるか!——世界9万5000km自転車ひとり旅』(幻冬舎、2007年)

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